(2006年6月更新 )
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このコーナーでは三木鶏郎に関わる懐かしいもの珍しいものなどをご紹介します。



チラシ

<オオ!! 細君三日天下>

1950年4月2 日に公開された映画「オオ!! 細君三日天下」。三木鶏郎作詞作曲の「つい春風に誘われて」が主題歌でした。
このチラシは、同年4月1日に有楽町ピカデリー劇場ではじまるテネシー・ウイリアムス作「ガラスの動物園」日本初公演を紹介する裏面に掲載されたもの。
写真の面々は、掲載順に花菱アチャコ、 益田喜頓、日守新一、立松晃、三木鶏郎、徳川夢声、清川虹子、 丹下キヨ子、露原千草、望月美恵子、 野上千鶴子。他に、三木鶏郎グループから三木のり平と 河井坊茶も出演していました。
最近 こういった珍しい資料を寄せていただく機会が増え、うれしいかぎりです。(文中敬称略)


SPレコード

<純綿娘>
これは近年にない大発見!
なつ かしいレコードを蒐集していらっしゃる荒川稔久氏が入手されて御連絡くださいました。
日本綿業振興会のコマーシャルソング「純綿娘」というタイトルのSPレコードなのです。発売年など詳細は不明ですが、この発見により、当方は三木鶏郎作曲の「純綿娘」の存在を知ることとなりました。 作詞は、サトウハチローさん。歌は、宮城まり子さんです。「ちょいとあの子の エプロンすがた 白い光の新しさ コットン コットン 純綿 純綿 純綿娘〜」というかわいらしい歌詞に鶏郎が弾む旋律をつけています。宮城さんの歌声に、純綿娘の姿が浮かんできます。


書籍

<冗談十年>
1954年に発売された鶏郎の著書「冗談十年」。このあと「続・冗談十年」「続々・冗談十年」が続きます。その中で、この第1巻はたいへんな希少版。当方にも数冊しかありません。しかも帯付きの所蔵はないのです。
しかしトリロー売店を御利用の方から、帯付き「冗談十年」をお持ちだというお話を伺い、早速画像を送って頂きました。数年前に古本屋さんで入手されたそうです。
「冗談十年」が青帯であったことを初めて知りました。ちなみに「続・冗談十年」はオレンジ帯、「続々・冗談十年」は緑帯です。
「続・冗談十年」と「続々・冗談十年」はトリロー売店で購入できます。
トリロー売店


オルガン/蓄音機

<ベビーオルガン>

 子供の頃から映画やレコードが好きな鶏郎の自宅には映写機、録音機、蓄音機などがありました。このヤマハベビーオルガンは戦時中の難を逃れ、終戦後も鶏郎の元に残り、いまはひっそり倉庫で眠っています。


<蓄音機>

 ビクトローラという名の蓄音機。
 鶏郎はこれでSPレコードを聴きまくったそうです。 ビクトローラとベビーオルガンが戦下を生き抜き、終戦直後は唯一音の出る財産でした。

<移動オルガン>

 1960年代、「三木鶏郎は3分に一曲作る」と言われていた頃、この移動オルガンは大活躍。作曲バスに乗って、鶏郎といつも一緒でした。

プログラム

<「三木鶏郎ショウ」プログラム>
 
1948年3月3日-14日、「三木鶏郎ショウ」池袋文化劇場でのプログラム。三木鶏郎グループは、「MICKY TORILO GROUP」という表記で出演。当時、池袋文化劇場は、三木鶏郎がプロデューサーとして企画製作を任されています。鶏郎のショウに於けるモットーは、「最も高いものを、最も親しみ易い方法で」。このプログラム期間中ののショウは「恋のスタイルブック」と「わが恋せし乙女」でした。

ピース楽譜

<「僕は特急の機関士で」ピース楽譜>

 「僕は特急の機関士で」は、1950年10月NHK「日曜娯楽版」で初放送以来、大ヒット。鉄道唱歌冗談版として全国を走ります。
 これは、翌年3月に冗談音楽愛好家協会が発行したピース楽譜。ピアノ伴奏譜付楽譜と東海道の巻、九州巡りの巻、東北線の巻、北海道巡りの巻の歌詞をそれぞれ8番ずつ紹介。ハーモニニカ譜もついてます。


パンフレット

<「僕は特急の機関士で」宣伝パンフレット>

 1951年日本劇場でのステージショウ「僕は特急の機関士で」。三木鶏郎は、構成・演出・音楽・指揮を担当し、自らも出演。この時の主な出演者は冗談グループメンバーから小野田勇、河井坊茶、千葉信男、丹下キヨ子、三木のり平の面々。歌手には、榎本美佐江、ナンシー梅木、浪岡惣一郎ほか。(文中敬称略)