エノケン生誕100年記念 特集展示
「エノケンとレビューの時代」 開催要項



■会期■
平成15年9月26日(金)〜12月21日(日)(75日)
(毎週月曜日休館。ただし、休日が月曜日にあたる場合は開館、翌日休館。)
■会場■
東京都江戸東京博物館 5階 常設展示室 特集展示コーナー
〒130-0015 東京都墨田区横網一丁目4番1号
■展示構成■
1.ポスターに見るエノケン
2.レビューとエノケン
3.エノケンをとりまく作家たち 
4.エノケンをめぐる版画
■おもな展示資料■
映画ポスター、エノケンのデスマスク、ターキー押し絵羽子板、宝塚少女歌劇ブロマイド、カジノ・フォーリープログラム、パンフレット、舞台写真『浅草紅 団』、近代版画、絵葉書など。
 
■関連事業(内容は変更の場合があります)
エノケン映画の上映とトーク・セッション
☆開催日時
平成15年11月2日(日)、3日(月・祝)、15日(土)、
22日(土)、23日(日)、24日(月・祝)
午後4時から午後8時
☆会 場
東京都江戸東京博物館 1階 ホール
東京都墨田区横網一丁目4番1号 電話(代表)03−3626−9974
☆主催等(予定)
主催:財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、テレビ東京
特別協力:ニッポンジャズエイジ発掘隊
協力:東宝株式会社、東京新聞、東京喜劇研究会
☆料金
1,800円(常設展示観覧料を含む)
☆内容
11月2日(日)
上映 「エノケンの千万長者(前後編)」(‘36年公開・110分)
 →大富豪だって苦労はある?笑いの中に現代社会への皮肉を盛る。エノケンが1人10役。(出演:二村定一、宏川光子ほか)
イベント 「秘蔵音源でつづる!知られざる戦前エノケンソングを求めて」
【SPレコードと発掘SP音源CDによるコンサート】
司会:乗越たかお
ゲスト:SPレコードコレクター なみきたかよし(別名、保利透)、
レコード史研究家 毛利真人
11月3日(月祝)
上映 「エノケンの江戸っ子三太」(‘36年公開・65分)
 →江戸っ子を自ら認める火消しの三太は火事の時は留守番。エノケンの無軌道ぶりが見もの。
(出演:二村定一、山県直代ほか)
「エノケンのホームラン王」(‘49年公開・74分)
  →大のジャイアンツ・ファン肉屋の健吉(エノケン)は長年の夢を叶えて球団のマスコットとしてジャイアンツに入団。憧れの選手とともに全国を回るが試合に出ることは出来ない。退団を決意した矢先、主砲川上の不調が伝わる。そして健吉は。(出演:読売巨人軍総出演)
イベント 「エノケンMEETS三木鶏郎「喜劇王」と「冗談音楽の天才」のコラボレーション」
司会、秘話:佐藤利明  
11月15日(土)
上映 「エノケンの千万長者(前後編)」(110分)
イベント 「ニッポン・ジャズエイジ発掘隊MEETS空飛ぶ雲の上団五郎一座
エノケン映画をめぐるトーク・セッション・パート1」
司会:松井かおる
ゲスト:雲の上団五郎一座文芸部/いとうせいこう、ケラリーノ・サンドロビッチ、ニッポンジャズエイジ発掘隊/乗越たかお、佐藤利明 
11月22日(土)
上映 エノケンの青春酔虎傳」(‘34年公開・85分)
  →エノケンが銀幕に初登場した貴重なシネ・オペレッタ。浅草松竹座休演せず、掛け持ちで撮影。山本嘉次郎監督初のトーキー作品。(出演:ピエル・ブリヤント=エノケン劇団総出演) 
「エノケンの頑張り戦術」(‘39年公開・74分)
  →隣り合わせに住み、同じ会社に勤める二人の男の競い合い。最後まで笑いに隙を与えない傑作。(出演:如月寛多、宏川光子ほか)
イベント 「ニッポン・ジャズエイジ発掘隊MEETS空飛ぶ雲の上団五郎一座
エノケン映画をめぐるトーク・セッション・パート2」
司会:松井かおる
ゲスト:雲の上団五郎一座文芸部/いとうせいこう、ケラリーノ・サンドロビッチ、ニッポンジャズエイジ発掘隊/乗越たかお、佐藤利明
11月23日(日)
上映 「エノケンの江戸っ子三太」(65分)
「エノケンのホームラン王」(74分)
イベント 「ニッポン・ジャズエイジ発掘隊MEETS空飛ぶ雲の上団五郎一座
エノケン映画をめぐるトーク・セッション・パート3」
司会:松井かおる
ゲスト:雲の上団五郎一座文芸部/別役実、ケラリーノ・サンドロビッチ、ニッポンジャズエイジ発掘隊/乗越たかお、佐藤利明
11月24日(月祝)
上映 「エノケンの青春酔虎傳」(85分)
「エノケンの頑張り戦術」(74分)
イベント 「タップダンスと歌でよみがえるエノケン・レビューの世界
『大学無宿』より」
うたとお話:松井かおる
ゲスト:東京リズムボーイズ(松本晋一、穴田英明)、ジョー蒲池

出演者のプロフィール
・空飛ぶ雲の上団五郎一座文芸部
 昨年、豪華な顔ぶれでアチャラカ喜劇の復権を高らかに歌った公演が大当たりをした空飛ぶ雲の上団五郎一座(ちなみに「雲の上団五郎一座」はエノケンが座長を務めた)。来年には第二回目公演を控えている。
*いとうせいこう(作家)88年『ノーライフ・キング』で小説家デビュー。80年代には、宮沢章夫、竹中直人らとともに組んだユニット「ラジカル・ガジベリンバ・システム」で実験的笑いに挑む。
* 別役実(べつやくみのる 劇作家)カフカ・ベケットらの影響を受け、62年『象』で注目される。67年『マッチ売りの少女』『赤い鳥のいる風景』で岸田 國士戯曲賞を受賞。故三木のり平氏主演の『はるなつあきふゆ』『山猫理髪店』を書き下ろし、その縁で“喜劇の常打ち小屋”を構想。
* ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家・演出家・ミュージシャン)82年、ニューウェイブ・テクノバンド「有頂天」を結成、85年に「劇団健康」を旗揚げ。93年からはユニット「ナイロン100℃」で作・演出を務める。99年『フローズン・ビーチ』で岸田國士戯曲賞を受賞。
・ニッポン・ジャズエイジ発掘隊
 戦前に咲き誇った日本のジャズとエンタテインメントを愛した人々を「ニッポン・ジャズエイジ」と名付け、埋もれた人々や功績を発掘・報告している。東京喜劇研究会主催の「エノケン生誕100年祭」(10月11日浅草東洋館に て)や記念出版「エノケンと東京喜劇の黄金時代」(論創社 9月刊行予定)にも協力している。
*乗越たかお(のりこしたかお 発掘隊隊長・小説家)戦前のエンターテイナー復     
活シリーズ『アリス 川畑文子物語』(講談社刊)、『ダンシング・オールライフ 中川三郎物語』(集英社)、ミュージカル『青空』(原作。2001年 再々演)。
* 佐藤利明(さとうとしあき 娯楽映画研究家)
ハリウッドのシネ・ミュージカルと日本の喜劇映画をこよなく愛し、内外旧作のビデオ化等の作品セレクトにも関与。エノケン生誕百周年にあたり、2枚組 CD「エノケンMEETSトリロー」(東芝EMI)「唄うエノケン大全集甦る戦前録音」(ユニヴァーサル)の音源発掘、解説執筆。「エノケンのホームラ ン王」ほか4本のDVD化(東芝EMI)の監修。
※出演者は、いずれも予定です。やむを得ない事情により、予告なく変更する場合があります。
 
上記イベント観覧御希望の方は、下記の要領で御応募ください
応募方法: 往復ハガキに希望講座名(1枚につき1講座)、住所、氏名(1枚につき2名まで)、年齢、電話番号、返信先を記入し、下記宛に郵送。
→応募者多数の場合は抽選とし、結果は返信ハガキでお知らせします。
→締切は実施日の2週間前(必着)
  〒130−0015 墨田区横網1−4−1
江戸東京博物館「エノケン生誕100年記念映画祭」事務局
電話03−3626−9974(総合案内)